谷村新司さんにしても、
もんたよしのりさんにしてもそうですが、
早すぎますし急すぎます。
高知県安芸郡(現・室戸市)出身。
アマチュア横綱&学生横綱をともに獲得し、
最終的に8冠を獲得し鳴り物入りで各界入りし、
本名「長岡」をしこ名にして幕下60枚目格付けでデビュー。
そこから十両までを4場所で通過し、
デビュー5場所目にして早くも新入幕。
もともと「長岡さーん」と女性からも声援がかかる人気力士でしたが、
朝潮(朝汐時代含む)になってからは
「相撲は知らなくても『朝潮』という相撲取りは知ってる」
と言われるほどの人気ぶりでした。
現役・親方時代ともに、よくテレビにも出てましたよね。
土俵上では、優勝にはあまり縁がなく、大関在位36場所(ちょうど6年)で1回、
それ以外でもデビュー場所での幕下優勝しかありませんが、
金星(横綱に勝利)や銀星(大関に勝利)をとった関取や
幕内最高優勝力士に黒星を付けた場合に獲得することの多い
「殊勲賞」は10回獲得するなど、場所を盛り上げてくれる人でもありました。
引退後は、山響→若松→高砂→錦島を年寄(=親方)名を変遷、
この間、元横綱・朝青龍を筆頭に、多くの強い関取を輩出しました。
一方で、彼らの素行が問題視され「指導力のない人」と言われたり、
定年退職して再雇用された後には、コロナ禍全盛期に
不要不急の外出が発覚するなど自身も問題を抱えることとなり、
そこではあっさりと退職届を書いたようです。
辞め方はとても褒められたもんじゃないですけど、
いずれにせよ、第二の人生が始まったばかり…
退職から2年半経ってない…気苦労も多かったでしょうから、
やっとのんびり出来る…と思ってたところでしょうに…。
個人的には、過去にも何度か書いてますが、
いしいひさいちさんの漫画が好きで、その名物キャラクターのひとりに、
「アサシオ」…当然朝潮さんがモデル…が居まして、
タコサゴ部屋…当然高砂部屋がモデル…などを舞台として、
タブチくん同様すっとぼけたキャラの4コマ漫画が大好きでしたので、
余計に寂しくなっちゃいますね。
末筆になりましたが、ご冥福をお祈りします。
ではでは。