え?なにが?
世間一般でいわれている「どんぶり勘定」ではなく、
公共事業官庁に「ゴミ撤去費算出経験なし」ってことのほうです。
おいらもかつては、公共事業官庁のいろいろな積算の
お手伝いをする立場(職種)だったのである程度は分かるんですが、
例えば新たに道路を作るにしても、今ある道路の舗装が傷んだのでやり直すにしても、
当然のことながら廃土・廃材など「廃棄物」は大量に出てきます。
公共事業官庁に勤める「技官」(公務員さん)や積算をお手伝いする人(派遣さん)…
ここではひとまとめにして「ノンキャリア」と書かせていただきますが、
ノンキャリアさんなら、公共事業の積算(主に土木)は100%通る道。
そこでは必ず(100%と言っていい)、例えば工事に不要な土砂だとか、
新しい舗装にする為に取り除いた古い舗装とか…
それこそ割れた側溝の蓋一枚を新しくするだけでも、「廃棄物処理」が発生します。
もちろん、側溝の蓋一枚ごとに積算やっていたのではキリがなければ人手もないので、
工事請負業者がその都度数量を算出し、一定の時期(工事完了時の変更見積もりなど)に
まとまった数量を発注者(公共事業官庁)に提出、発注者は最終金額の増減をはじき、
増えるのであれば追い金を出しますし、減るのであれば当然戻して貰います。
「発注時より減額」なんてのも、ない話ではない…これもまた誰もが経験します。
勿論、「◯◯工事」の中での「工種」とのひとつとして
「廃棄物処理費用」がありますので、例えばそこが減っても
他の工種は増えて…ってパターンも多いです。
ですから「経験がない」というのは、
たぶん「キャリア」と呼ばれる、
設計書すらまともに見たことがない人たちだけだと思います。
話は逸れますが…高校の同級生が公共事業官庁のノンキャリ技官さんで、
かつてお手伝いするほうをやっていたおいらは、彼の話が理解出来る人間なので、
たまに会うと呑みながら「今どんなん?」みたいに話もするのですが、
それこそそいつから聞いた話だと、
そういう人って財務省向け予算(所謂「予算要求」)の話ばかりで、
エラそうにしてても…例えば歩道の有るところと無いところで
ガードレールの規格が違う理由すら知らない場合もあるそうで。
そんなレベルですから、今回の「算定経験ない」発言なんか、
末端のノンキャリアさんからしたら
「コイツ何言ってるの?」って思いだろう…ってのが容易に想像つきます。
…こんな記事書いても「肩持つな」とか言われるんでしょうけどね(笑)。
ではでは。